2008年4月11日金曜日

ダルビッシュ 95球・被安打3 完投指令、難なく

ダルビッシュの95球には理由があった。試合前、監督から「完投」指令が出ていた。ロースコアの試合を見越したエースは「球数を抑え、九回に力を残していた」という。そして延長十二回を投げ抜くことを視野に入れ、三塁を踏ませない見事な完封劇を演じた。  決して好調ではなかった。ボール球が先行する場面もあり、変化球の制球も微妙に狂った。150キロ台の速球は数えるほどで、すごみはなかったが、「序盤は調子が上がってこなかったためで、中盤からは球速を抑えた」と平然と言った。  五回までは無安打無得点ペース。六回に初安打を許したが「ノーヒットじゃなくても、0点に抑えれば負けないので、気持ちを切り替えた」。勝利至上主義の21歳は、大記録を逃しても、動揺とは無縁だった。  七回一死からフェルナンデスに安打を打たれた後、山崎武との対決が圧巻。カウント2-1からの4球目に、「死球が怖かったが、大丈夫だと思って行った」と149キロのツーシームを投じ、予定通りの遊ゴロ併殺で難なく仕留めた。  省エネ投球を決めたのは試合前だった。ロッカールームで卓球に興じていた時、梨田監督から「連投の中継ぎ陣が苦しい。今日は完投してくれ」と言われた。「今まで監督直々に完投を言われたことがなかった。それなら十二回までいこう」と心に決めていた。  それだけに梨田監督は上機嫌だった。「相手が岩隈だから、目いっぱいいくと思ったが、球数を抑えるために打たせて取る大人のピッチング。さすがだ」。頼もしいエースの力投で、チームが連勝街道を走り始めた

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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