2008年3月14日金曜日

北斗市議の議員報酬アップに“異議あり”

道南の北斗市は、開会中の議会に議員報酬増額の議案を提出します。市への昇格に伴い同じ規模の市のレベルに引き上げるのかどうか論議を呼んでいます。 報酬アップの提案は、市長の諮問機関の報酬審議会が先月示した答申を受けて行われるものだ。一般の議員は23万円から30万円に引き上げが妥当としている。審議会は同じ程度の人口を持つ道内7つの市と比べると、北斗市が最も報酬が安く、政務調査費も支給されていないという事情を踏まえ、増額を進言したということだ。 3年前、上磯町と大野町が合併して誕生した北斗市。議員の報酬は合併前の町議会時代の水準のまま。市議会議員としての報酬は改めて決めることになっていた。似たような規模の滝川や登別の議員報酬が軒並み30万円以上と言う中で、北斗市は確かに安いのだが…。 市民からは「物価も上がってるからしょうがないが、ちょっと幅があり過ぎる」などという声が上がる。 議案が可決されると年間およそ3000万円の出費が増える。北斗市の市民団体は「増額提案は時代錯誤だ」として市議会に申し入れ書を提出した。市民団体の山下勇吉代表は「増税とか水道料金、市民税の値上げで(市民に)返ってくるようであれば何のための市民の代表の議員か!」と憤る。 この批判に議員側は、市に昇格し議会日程も増え、十分な議員活動もままならないと話す。議員らは「税金、共済、その他引かれて手取りとしては17万円くらい。現状のままなら若い世代が出てこなくなる」と反論する。 とはいえ、答申では、現在法で定められた上限の26人いる議員定数を見直すことを報酬アップの条件としている。議会改革は待ったなしだ。新関一夫議員は「議員もある程度、少数精鋭という形を目指しながら生活できる給与を保障していくべきだと思ってます」と話している。

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